二十数年前から、繊維機械に携わり糸づくり、織物づくりを見てきました。
2015年に“タオルソムリエ”の資格を取得し、タオルのことを勉強するにつれ、もっとたくさんの人たちにタオルのことを知り、気持ち良くタオルを使っていただきたいという気持ちで『一吉タオル』をオープンしました。
たかがタオル、されどタオル!タオル選びから、扱い方までちょっと知っていただくだけで、毎日の生活が楽しく幸せな気分で過ごせると思うのです。
今治タオルに限らず、国産のタオルには吸水性が高く、風合いも優れたものが多くあります。その中でも今治タオルは他の産地と製法の違い(先晒し先染め)によって独特のタオルを作り出しています。
今治タオルと言えば「白いタオル」と言われるほど吸水性が良く、いつまでも柔らかい使い心地のタオルや、繊細な色・柄で織り上げたタオルなど貰って嬉しい、使って楽しいタオル、そして安心して使えるタオルなのです。
今治タオルの紹介でよく「洗わなくても使い始めから素早く水を吸収します」と言われていますが、タオルを製造する中で多くの人が触ったり、糸くずや風綿がついていることがあります。使う前に一度洗った方が気持ち良く使えると思います。
外国製のタオルなどで一度洗ってからでないと吸水しないタオルがあるので、「そのような心配はしなくてもいいですよ」ということを言いたいがための文言だと思ってください。
一吉タオルではお客様にタオルを直接触っていただき、重さ、厚み、サイズ、風合いを確かめ、納得してから買っていただきたいと思っています。
ご来店いただけないお客様には、是非お電話をいただき電話口でご希望のタオルについてできる限り、分かりやすく、感覚の部分までご説明いたします。
毎日使うタオルだからこそ、吸水性が高く、風合いの良い、ちょっとお洒落な、そして安心して使えるものを選んでいただきたいというのが一吉タオルの願いです。
今治タオル産地には、高縄山系を源流とする蒼社川の伏流水や霊峰石鎚山より流れ出た地下水など、極めて重金属が少なく硬度成分も低く、晒しや染めに適した良質の水が豊富にあります。
この軟水を用いて晒しを行うことで繊維にやさしい仕上がりとなり、繊細で鮮やかな色の表現や、綿が本来持っているやわらかさを十分に引き出すことができるのです。
今治タオルは、独自の品質検査をしています。タオル片を水に浮かべたとき、5秒以内に沈み始めるかどうかを「未洗濯」と「3回洗濯」の2回にわけて検査をします。
今治タオルの最大の特徴である「吸水性」を保証するため、産地で独自に設けた品質基準のひとつです。
このような基準を満たしたものだけが、今治タオルのブランドマークをつけることができます。